宇和高盛り上げ隊ロゴ

Think outsides the box.
2023-12-16
長岡ピーズファクトリー
第9回 「ブタちゃんに学ぶSDGs」

西予市三瓶町の放牧養豚を見学しました。Uターンして家業を継いだ長岡慶さんが始めた取り組みがメディアでも注目されています。現在10ヶ所の土地で、生後6か月くらいから出荷までの数ヶ月間、放牧しています。生徒たちは、真近に見る元気なブタちゃんたちに興味津々でした。

 

ブタは「経済動物」と呼ばれ、私たちの食材になるために飼育されます。
しかし、小さな頃から、ブタと遊ぶのが大好きだったいう長岡さんは、豚舎での飼育に疑問を抱くようになりました。
ブタにとってストレスの少ない飼育環境を目指す「アニマルウェルフェア(家畜福祉)」の観点から、2022年3月、放牧による飼育をスタート。

 

*animal welfareの5つの自由
「飢えや渇きからの自由」「不快からの自由」「痛み、外傷や病気からの自由」「本来の行動する自由」「恐怖や苦痛からの自由」

 

放牧地として目をつけたのが、集落に点在する、もともとは農地だった耕作放棄地。
愛媛県は耕作放棄地の面積が全国ワースト4位という調査もあります。
草は生い茂り、荒れた土地でブタを放牧することで、一石二鳥のメリットが!
ブタは雑草を食べるだけではありません。
もともと好奇心旺盛で、鼻を使って地面を掘る習性があります。
長年放置されカチカチになった土も、放牧することでフカフカな柔らかい土へと甦ります。鼻で土を耕すー「鼻耕」は、イギリスなどで普及している開墾法なんだそうです。豚舎では3000頭ほどを飼育。放牧スタイルに変えてから600頭ほどに減少しましたが、ブタが健康に育ち、肉質も向上したと、長岡さんは実感しています。

でも、飼育の大改革を提案した当初、お父さんの広幸さんは困惑。
意見が衝突することもあったそうです。慶さんの熱意ある説得に、耳を傾けてくれるようになり、今では全力サポート。
ふるさとの風景を元気にしたい!という長岡さん。
ブタが耕した畑で、若者が農業を始める日を願っています。

 

そして、この日はコミュニティスペース「まきば」をお借りしてランチタイム。
豪華!ブタちゃんフルコース「豚汁&ソーセージ&ベーコン&しゃぶしゃぶ」を堪能。
豚汁は、長岡さんのご両親のお手製。あまりの美味しさに4杯も頂いた生徒もいましたよ〜笑
ランチ後は、東京のコミュニティ畑のメンバーによるオンライン講座。
深くて熱いトークセッションが繰り広げられました。次回、ご紹介いたします。

長岡ピーズファクトリー
の、
Think outsides the box.
...のthinkoutsidethebox.

講座ダイジェスト版はこちら!
長岡ピーズファクトリー
長岡ピーズファクトリー

Uターンした3代目の発案で、耕作放棄地を活用した放牧養豚をスタート。 飼育用薬剤を使わない健康的な育て方でブランド豚にチャレンジ。豚が鼻で土を掘り起こす習性と排泄物によって、土地が肥えて田畑として甦る―循環型農業の可能性も広げている。

宇和高盛り上げ隊長後記:
盛り上げ隊長うさぎ

初めて慶さんにお話を伺ったときに、同席してくれたのが、お父さんの広幸さん。 常識を覆す新しいスタイルを受け入れ、慶さん以上に熱心に語られる様子が印象的でした。長岡一家は「食」の安全を支えるプロフェッショナルです!

過去のイベント一覧へ